毎年春になると神戸で開催されている「インフィオラータこうべ」というイベントを知っていますか?
道路が花びらで埋め尽くされ、思わず立ち止まってしまう美しさで人気のイベントです。
今回はインフィオラータこうべの最新情報やその歴史についてまとめていきます。
インフィオラータこうべの2025年最新情報とその歴史について

インフィオラータこうべは、阪神・淡路大震災で傷ついた神戸の街を美しく彩りたいという思いで、1997年に初めて開催されました。
「まちは花絵の展覧会」をコンセプトに市内各地に会場を設け、現在まで続いています。
今年で27回目となるインフィオラータこうべは、神戸の春の風物詩として定着しており、見に来た人々の心を魅了し続けています。
今年のインフィオラータこうべの開催情報はまだ発表されていないのですが、今年もゴールデンウィーク中の5月3日~5月5日あたりに行われることが予想されます。
インフィオラータの言葉の意味

「インフィオラータ(Infiorata)」とは、イタリア語で「花を敷き詰める」という意味です。
道路や広場などに花びらを敷き詰めて絵を描くイベントや、そのようにして作られた絵のことを指します。
色とりどりの花びらを使って絵画や模様が描かれ、その美しさは、まるで花の絨毯のようだと毎年人気のイベントになっています。
インフィオラータの起源は、17世紀のイタリアに遡ります。キリスト教の祭礼「聖体祭」において、教会や道路に花びらをまいた習慣が始まりとされています。
その後、絵画などの芸術的な要素が加わり、花びらで美しい絵を描く現在の形へと発展しました。
花びらを使用するため、作品は花びらが美しい状態を保てる一時的なものであり、その儚さも魅力の一つです。
インフィオラータこうべの歴史

今年で27回目の開催となるインフィオラータ神戸の、歴史について振り返ってみましょう。
第1回インフィオラータこうべ
1997年、三宮東会場にて初開催されました。
1997年から2000年までは、神戸北野異人館の風見鶏の館前にある北野町広場を会場に開催されていました。
2002年開催のインフィオラータこうべは「FIFAワールドカップ、神戸の街、そして北野らしさを表現したもの」をテーマにサッカーのや北野の風見鶏の館の花絵が描かれました。

2017年開催の年は、「神戸開港150年」がテーマでジャズや映画、坂本龍馬など神戸港にまつわる鮮やかな花絵が公開されています。

ファミリアのキャラクター、ファミちゃんとポートタワーの絵も可愛くて素敵ですね。
兵庫県政150周年、南京町生誕150年を記念した作品が並んでいるインフィオラータこうべ2018。パンダや兵庫県のマスコットキャラクターはばタンも描かれました。

2019年開催のインフィオラータこうべは平成最後のインフィオラータとして、平成、そして新しい元号の令和の文字が描かれました。

去年のインフィオラータこうべ2024では世界パラリンピック陸上を記念した花絵が描かれました。開催された3日間で、約35万5000人の方が来場されました。

「インフィオラータこうべ2025」もゴールデンウィークに開催されることになれば、より多くの人が見に来ることが予想されます。
最新情報が入り次第、更新させていただきます。
インフィオラータ神戸いろいろな謎について
花びらで絵を描くなんてステキ!
なのですが…
風でとばないのかな?こんな大量の花びらどうやって準備しているの?等、たくさんの疑問があるかと思います。
公式HPに記載がある内容を、さらに深堀してお答えしていきたいと思います!
- なぜ花びらは風でとばないの?
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強風には弱いのですが、一般的な風では飛びません。飛ばないように上から水をかけています。場所によっては薄い網をかけて飛ばないように工夫している会場もあります。
- たくさんの花びらをどうやって準備しているの?
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大規模な球根栽培を行っているチュ-リップの産地である富山県砺波市や新潟県亀田郷では、球根に栄養を回すために花びらは刈り取られて捨てられてしまいます。この本来なら捨ててしまう花びらを農家さんから譲り受け、インフィオラータこうべで使用しています。
- 花絵のデザインはだれが考えているの?
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毎年テーマを決めて、全国で公募しています。
この中より数点選ばれ、神戸のデザイナーやNPOなどの組織より参加の申し出を頂き、全体を構成しています。
まとめ
2025年現在では、インフィオラータこうべの開催情報は発表されていないので最新情報が入り次第、みなさまにお伝えできればと思っています。
毎年たくさんの方が見に来られるインフィオラータこうべ。
今年はどんなデザインの花絵が描かれるのでしょうか。
楽しみに最新情報を待ちたいと思います。
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