ミュージカルの聖地である帝国劇場が、2025年2月末から一時休館し、建て替え工事が行われることになりました。114年の歴史に一度幕を閉じる最後の一日に、「さよなら帝国劇場 最後の1日 THEミュージカルデイ」が日本テレビ系全国ネットで生放送されました。
MCは市村正親さん、堂本光一さん、井上芳雄さんの3人。
スペシャルゲストに鹿賀丈史さん、大地真央さん、上白石萌音さん、京本大我さんなど豪華出演陣で、帝国劇場の歴史を振り返り、その魅力を語りました。
帝国劇場の歴史

帝国劇場は、1911年(明治44年)3月1日に、日本初の西洋式劇場として開場しました。
ミュージカルを中心に、様々なジャンルの舞台を上演し、多くの作品を生み出し、観客にたくさんの感動を与え続けてきました。
開場時は、歌舞伎やオペラ、シェイクスピア劇などが上演されていました。戦前、戦後も様々な作品を見ることができ、ミュージカルスターも誕生。現代では、ミュージカルを中心に演劇やコンサートなど、幅広い作品が上映されています。
帝国劇場で活躍された女優・俳優と代表作
- 大地真央さん
「マイ・フェア・レディ」イライザ役「風と共に去りぬ」スカーレット・オハラ役など - 島田歌穂さん
「レ・ミゼラブル」エポニーヌ役など - 神田沙也加さん
「マイ・フェア・レディ」イライザ役「ダンスオブヴァンパイア」サラ役など - 上白石萌音さん
「千と千尋の神隠し」千尋役など - 市村正親さん
「ミス・サイゴン」エンジニア役「レ・ミゼラブル」テナルディエ役など - 堂本光一さん
「Endless SHOCK」主演など - 井上芳雄さん
「エリザベート」ルドルフ役、「ミス・サイゴン」クリス役など - 鹿賀丈史さん
「レ・ミゼラブル」ジャン・バルジャン役、「生きる」渡辺役など - 京本大我さん
「エリザベート」ルドルフ役、「モーツァルト!」モーツァルト役など
帝国劇場は、ご紹介した女優・俳優たちをはじめ、数多くの名優たちを輩出し、日本の演劇文化の発展に大きく貢献してきた劇場なんですね。
帝国劇場最後の「マイ・フェア・レディ」
番組の中で、2021年の公演「マイ・フェア・レディ」について話題が上がりました。
『マイ・フェア・レディ』は1912年のロンドンが舞台になっており、
田舎育ちや言葉の訛りに劣等感を抱いていた主人公イライザが、言語学者のヒギンズ教授の厳しい指導のもと、発音矯正や礼儀作法を学びます。最初は反発しながらも、次第に変化していくイライザ。社交界デビューに向けて立派なレディになるべく成長していくストーリーです。
その主人公イライザ役を2018年、2021年の公演で演じたのが、神田沙也加さんです。
神田さんは、高い歌唱力と演技力で様々な役を演じ分け、ミュージカル界でその才能を開花させました。ミュージカルに対する熱い情熱を持ち、役柄に真摯に向き合う姿勢は共演者やスタッフからも厚い信頼を得ていました。
「マイ・フェア・レディ」のイライザ役を演じたときは、下町の花売り娘から、麗しい貴婦人へと変貌をとげていく過程を見事に表現しています。特に神田さんの歌声は、イライザの心情の変化を繊細に描き出し、観客の心を動かしました。
イライザは、困難な状況の中でも自分の可能性を信じ、努力を続けることの大切さを教えてくれています。神田さんのイライザは、多くの人に希望を与え、今でも多くの人の記憶に残っているようです。
2021年の公演が、帝国劇場での最後の「マイ・フェア・レディ」となりました。
笑いあり、涙あり、そして感動のミュージカル「マイ・フェア・レディ」のイライザは、元気で明るくかわいらしい神田沙也加さんのイメージにぴったりの作品ですね。
新しい帝国劇場はどうなる?
2025年2月末に一時閉館となった帝国劇場ですが、建て替え工事を経て2030年に新劇場として生まれ変わる予定です。
新しい帝国劇場は、より快適で魅力的な空間を目指し、様々な点で進化を遂げるようです。
より多くの観客が快適にるようできるように座席数の増加やバリアフリー対応、劇場全体のコンセプトに合わせてより洗練された空間になることが期待されています。
劇場内のカフェ「Café IMPERIAL」も、地元の食材を使ったメニューや季節限定のメニューなども提供されるとか…
新しい情報が出てき次第、お伝えしていきたいと思います!
まとめ
日本の演劇界を代表する帝国劇場が114年の歴史に幕を下ろしました。
次は5年後の2030年に新しく生まれ変わった帝国劇場に期待をしつつ、今まで活躍されてきたミュージカルスターたちをこれからも応援していきたいと思います。
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